ブラジルプサンパウロ州グァタパラ日系移住地での研究実例〔16〕－グァタパラセンター圃場でのニンニクの品種vsリン酸の栽培比較試験に関する報告－

摘要

本稿では，ノイパウエルポットもどきによる代表的なグァタパラ移住者の農用地の生産力特性評価ならびにカリ肥料施用比較試験と同時に，JATAKブラジル農業技術普及交流センター（以下，センター）の囲場において，代表的なニンニク品種を用いてのリン酸施用量の比較試験も実施していた．グァタパラ移住者の間では，前稿においても報告してきた養鶏のほか，このニンニク栽培（乾季作）も基幹産業の一つとして根付いており，ニンニク栽培における一つのグループが存在していた．実際，センターの現地スタッフである普及交流部長もそのグループに属し，ニンニク栽培には力を入れていた（詳細な事項は紙面の都合で省く）．