青森県における6次産業化に向けた取り組み: 私と6次産業化ブランナ

摘要

平成19年4月に地元青森にUターンして きた私は，高校まで青森に住んでいたのだが， 意外と地元のことは分かっていなかった。特 に農産物については，リンゴが日本一の収穫 量であること。青森ニンニクがブランドとし て有名であることぐらいしか知らなかった。 しかし，よくよく調べてみると青森県の農業 は食料自給率や農産物の生産額とも全国トッ プレベルの生産地であった。また，冷涼な気 候のため，農薬等の使用量が少なくてすむな どのメリットもあった。専業農家も多く，北 海道を除くと1世帯当たりの耕作面積はトツ プである。特に，輸出においては，20年以上 前からリンゴを台湾に輸出しており，農産物 の輸出において先進地域といえる。このよう に気候的にも地域的にも生産技術的にも優れ た地域でありながら，生産者の方々から聞く のはネガティブな話ばかり，「後継者がいな いので，そろそろ農業を辞めようと思う丄「い くら作っても自分で値段を決められないし， 安く買いたたかれていく丄「売り先がない丄 「市場では規格品しか受けてくれないので規 格外は捨てている丄「加工品を作りたくても どうしていいかわかない」などなどである。 これはほんの一部であり，ここで取り上げよ うとするとそれだけで紙面が終わつてしまいそうである。これは別に青森だけの問題では ない。全国どこでも一緒であると思う力、本 当にもったいないのは，これほど素晴らしい 素材がありながら，十分に生かしていないと いうことである。すぎやまたかひこ合同会社Team Suschi LLC代表CEO