小型コチョウラン「01梨1号」、「山梨2号」、「山梨3号」の特性

摘要

ファレノプシス属(Phalaen。psisspp)ソは、コチョウラン(胡蝶蘭)と呼ばれ、主に贈答用の高級鉢花商材として大輪系品種を中心に生産されている。本県は豊富な日照量や、大きな昼夜温差など園芸植物の生育に適した気象条件に恵まれており、さらに生産者の高い栽培技術と相まつて、全国的にみても高品質な洋ランの産地として知られている。現在、コチョウランは本県の鉢花生産額第1位の主要鉢花であり、東京都中央卸売市場においても第4位の出荷量を誇っている(東京都中央卸売市場年報2008)。コチョウランは、栽培期間が2年程度と長く、周年生産を行うためには、最低温度25 deg C以上の育苗室と、25 deg C以下の開花室が必要なためランニングコストが高く、寄せ植え出荷のための人件費や高価な生産資材が必要なことなど、栽培コストが極めて高い。しかし、近年市場価格は大幅な下落傾向にあり、生産者の経営は年々厳しくなつてきている。