養液土耕栽培における施肥管理と栽培上の問題点と考え方

摘要

現在、施設園芸においても環境負荷が少なく、持続的な環境保全型生産システムの確立が求められている。 Drip Fertigasion、すなわち「点滴養液土排栽培」（養液土耕）が野菜、花き農家の熱い関心を集め、全国的に展開し普及している。 生産性の向上、高品質化が可能で、かつ、低コストで省力化でき、しかも環境問題をクリアできる新しい生産システムとして期待されている。 連作障害対策、施肥管理の手間やわずらわしさからの解放、重労働の回避、さらにほ快適な労働環境作りの課題をかかえる施設園芸農家にとって「土の良さ」を清かし、養液的栽培を行う潅水施肥システム「養液土株」が魅力ある次世代につなげる21世紀型生産システムとして関心の高まるのは当然である。