マンゴーの生育、開花生理

摘要

マンゴーは、ミャンマーとインドの国境周辺部を原産地とするアジアを代表する果樹である。この原産地から一部のマンゴーは西方の乾燥や低温の程度が強いインド各姐へ伝播され、多くの単胚性品種が生み出された。 いっぽう、東方の高温で多湿な東南アジア各地へも伝播され、そこでは多胚性品種が生まれた。 マンゴーは熱帯から亜熱帯にかけて栽培されているが、乾燥や低温が得られる地域で果実生産が良好である。 わが国では19世紀後半には沖縄に導入されていたが、最近の約20年間で「アーウイン」を主体とするハウス栽培が宮崎、鹿児島、沖縄などで盛んになり（写真1）、果実生産量は2万－以上に達している。