リンゴのわい性台木JMシリーズの特性

摘要

リンゴのわい化栽培はじょじょに増加し、全国の栽培面積の二四％を占めるようになった。 わが国で現在、主に利用されているリンゴのわい性台木はM26とM9であるが、これらのM系わい性台本にはいろいろな問題があることが指摘されている。 そのため、栄樹試験場リンゴ支場は既存のわい性台木目仰種の欠点を改善し、わが国の環境条件に適合した台木を育成するため、一九七二年からリンゴわい性台木の交雑ム目種を開始した。 マルバカイドウとM9の交雑実生からは、根の皮部率（図1）と挿し木発根率を目安として一〇系統が選抜された。 選抜系統については、リンゴ生産道県の関係試験場の協力を得て、一三年間にわたる系統適応件検定試験を実施し、地域適性の検討を行った。