パインアシプル「ゴールドバレル」

摘要

「ゴールドバレル」は沖縄県農業研究センター名護支所（パインアップル育種指定試験地）において、大果で果肉が軟らかく晩生品種の「クリームパイン」を母親に、ブラジルからの導入品種である「McGregor ST-1」を父親として1989年に交雑した。 結実を確認した92年に1次選抜（交雑実生の個体選抜）を行った。 選抜個体の栄養茅と栄養繁殖による増殖種苗を用いて、系統選抜を行った後、98年から第2回パインアップル系統適応性検定試験に「パインアップル沖縄8号」として僕試された。 名護および石垣で適応性や果実品質を検討した結果、食味が良好で生食用として優秀なことが認められ、2006年10月に「ゴールドバレル」として命名登録された。 なお、本品種は農林水産省措定試験事業により育成された。