最新'国内外における牛の中毒事例

摘要

牛の中毒は，様々な地域で偶発的に散発するため，全国の状況はっかみにくい。家畜共済統計を調べると，中毒による死廃や病傷例を見ることができるが，本来疾病情報の データベースとして作られたものではないため，参考程度でしかない。一方，多くの中毒の症例は，突然死など，急 性伝染病との鑑別が必要なことが多いため，家畜保健衛生 所に通報され，病性鑑定を受けることが多い。したがって， 全国家畜保健衛生所業績発表会には，中毒の鑑別診断報告 が提出されている場合がある。また，毎年動物衛生研究所 で行われる家畜衛生研修会（病性鑑定：生化学部門）でも， 多くの中毒事例が発表されている。 海外の多くの中毒事例は個別に事例が症例報告として発衣されているか，英illではVeterinary Laboratories Agency によるChemical Food Safty Reportという四半期ごとの報 告蔷かめり(http://www.defra.gov.uk/vla/reports/rep— food.htm),また，ベルギー，フランス，ギリシャ，ィタリ ァ，スペインの最近ほ年ほどの中毒事例をまとめた総説1' が出ている。