分娩直後のゼブ雑種牛への才キシ卜シン投与は, 胎盤停滞の低減や繁殖成績の向上に貢献しない

摘要

繁殖成績は，乳肉兼用の牛群でil又益 性を左右する重要な要因のひとつであ る。最大の繁殖成績は，1年1産で得 られ，このためには牛は周期性があり， 分娩後90日までに妊娠する必要があ る。乳肉兼用種の繁殖効率を低下させ る要因として，低栄養，泌乳中の子牛 の存在（哺乳），発情発見の不備，ス トレス，全身病，胎盤停滞（RFM)， 子宮感染などがある。RFMの発生や分娩後の子宮修復が 遅延すると受胎率が低下し，初回交配 や受胎までの日数が延長する。適期の 子宮修復や胎盤関連物質の子宮腔から の排出は，初回人工授精（AI)受胎 率や非妊娠期間の短縮に重要である。ォキシトシンは子宮収縮を起こし， 分娩や子宮修復に重要な役割をし，頸 管から感染に関連する滲出物の排除や細胞呑食を高めるPGF2aの分泌を刺激 し，子宮腔内の細菌数を減少させる。 ォキシトシン処置による速やかな子宮 修復は卵巣機能回復に有効で，子宮環 境を胚の発育に最適とする。また RFMの低減や子宮収縮を図り，乳牛 の子宮内膜炎を抑制する。