鶏卵関連および非鶏卵関連Salmonella Enteritidis菌株間における限られた遺伝的多様性と遺伝子発現の違い

摘要

ヒトにおけるSslmonella enterica serovar Enteritidis感染症は，先進国において20年間にわたり急増し，汚染鶏卵がその主要な原因であった。 ベルギーでの発生は，採卵鶏へのヮクチン接種のような様々な制御法の 導入により，2004年以降著しく減少 している。にもかかわらず，S. Enteritidisは今も重大なヒトの疾患と 経済被害を引き起こす重要な食品由 来病原体である。サルモネラによる鶏卵汚染には2 つの機構が関与していると仮説がた てられている。水平伝達経路は，鶏 卵が卵殻によつて覆われたあとに汚 染環境からのサルモネラの卵殻通過を示している。垂直伝達経路は生殖 器へのS. Enteritidis持続感染により， 産卵前の卵内容の直接汚染を意味する。