二九大，フィールド科学研究入門ー地域資源ログラム

摘要

九大演習林では，全学の低年次（1，2年生）を対象に「フィールド科学研究入門」を実施している。 今の学生の特徴は，受験勉強やバーチャルリアリティの影響で，自ら考えることをやめ，記憶重視，指示待ちなどの傾向を強めている。 そのような消極的な傾向を払拭し，主体的に考え，行動できる学生に育てるのが，低年次教育の課題の一つである。 そうした現状認識や課題を持ち，学生とフィールド（現実社会）に出て，主体性を形成できるように支援するプログラムである。 このプログラムは三つの演習林で実施されている。 北海道では「北海道プログラム」，福岡では「物質循環プログラム」，宮崎では「地域資源プログラム」である。 本稿では，そのうち宮崎演習林の事例について紹介する。