「平成の酪農危機」に追加繋意対策--危機打開には国民的議論も必要に

摘要

畜産、酪農を支援する政府の「追加緊急対策」が7月からスタートした。 年度当初の1，871億円に加えて738億円という大規模を予算が組まれ、加工原料乳への補給金が初めて年度内に引き上げられるなど異例ずくめの対応に、自民党幹部が「歴史的」と評したほどだ。 しかし、今回の対策を評価するのは早計かもしれない。 飼料穀物や原油価格高騰による「平成の酪農危機」はまだ続いているからである。