家畜伝染病予防法の改正め概要（3) 一口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針一

摘要

昨年4月に宮崎県で口蹄疫が発生し，約30万頭に 及ぶ牛，豚等が殺処分され，地域経済'地域社会の みならず，わが国の畜産全体に多大な影響を与えた。このロ蹄疫対策を検証するため，農林水産省は第 三者からなるロ蹄疫対策検証委員会を農林水産省内 に設置し，昨年11月に報告書が取りまとめられ，今 後の防疫体制の改善方向について提言がなされた。 特に発生の予防，早期の発見および通報，迅速な初 動対応が重要とされ，このような提言を踏まえ，家 畜伝染病予防法が，本年4月に改正された。この改正に伴い，ロ蹄疫等に対する具体的な防疫 指針を定めた特定家畜伝染病防疫指針(http://www.maff.go.jp/j/ syouan/ aouei/katiku_y obo/k_fmd/pdf/fmd_guide3.pdf)および飼養衛生管 理基準の見直し等を行い，10月1日付で施行された。 このうち「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針」 の概要を以下に示す。