カラス、ヒョドリの生態と被害対策

摘要

鳥獣による全国の果樹の被害金額は平成23カラスによる被害がちっとち多 < 半分以上を占 年度は約50億円で、このうち約4割を鳥類、のめ、ヒョドリ、ムクドリがそれぞれ約1-2割 こり約6割を獣類が占めています。鳥の中では、で続きます。一般に「カラス」と呼ばれているのは、八シブ卜ガラス（写真1)と八シボソガラス（写真2)と いう2種類で、どちらも農村には普通に生息して います。なわばりを持つ親鳥はつがいごとに暮ら し、若鳥やなわばりを持てない個体は群れて暮ら します。カラスの群れは、いわば「烏合の衆」で、 餌がある場所にカラスが集まることで群れにな り、メンバーは流動的です。春に生まれた若鳥が 群れに加わる7月頃から秋冬にかけてが、カラス の群れ個体が多< なる時期です。群れは数十kmにも及ぶ広い範囲を移動し、餌のある場所に集ま ることが調べられています。収穫期の果樹園はこ のような群れカラスの餌場になりやすく、大きな 被害になることがあります。