地球温暖化が柑橘や落葉果樹生產におよぼす影響

摘要

昨年の12月は全国的に極端な低温となりました。 東、西日本では1946年以降の最低記録を更新し、愛媛でも月平均気温は松山で2．6℃、宇和島では2．8℃ほど平年値より低下しました。 しかし、気象庁の発表によると、昨年1年間の世界の年平均気温（陸域における地表付近の気温と海面水温の平均）は平年値よリ0．32℃高く、統計を開始した1891年以降では1998年に次いで2番目に高い値でした。 日本でも、昨年の年平均気温は平年値よリ0．18℃高く、続計を開始した1898年以降では14番目に高い値でした。 北のリンゴ、南の柑橘といったようにわが国の果樹生産は地域によって栽培樹種が分化しています。 果樹生産に影響を及ぼす環境要因は気温、日射、降水、土壌などさまざまですが、リンゴ地帯 ⒏涕俚貛·纬嗓丹欷恐饕颏蠚菸陇蜗噙`であり、このことから温暖化すなわち気温の変動が果樹生産に及ぼす影響は看過できないことが容易に想像できます。