落葉果樹の花芽形成と植物ホルモン

摘要

果樹産業においては，花芽の数は直接的に果実の数，ひいては収量を決定する要因と屯るため，連年多数の花芽を安定して着生させることば非常に重要である。 しかし果樹の花芽形成は，隔年結徽見られるような樹体の内的要因や，気象条件等の外的要因による影響を強く受けるため，年次 による変動が大きい。花芽形成を制御する目的で，現在に至るまで植物ホルモン（植物生長調節剤）的に行われてきた。 その結果，多くの植雛長調節剤に果樹の花芽形成を制御する効果があることの利用研究か精力が報告されている。しかし，これらの剤の作用機作については不明屯点も多く，また，効果か和しない，種。 品種によって反応が異なるなどの問題点も残されている。 そのため，近年，その制鞄メカニズムを解析する必要が指摘されたことに加え，分析技術の向上にも助けられ，内生植物ホルモンの変化と花芽形成との相関を論ずる論文も発表さればじめた。