柑橘施設栽培

摘要

新年あけましておめでとうございます。 近年の温等ミカン栽培はいろいろな面で厳しい環境条件下にあり、また栽培面でもさまざまな問題点が出てきております（図1）。 こういう時代だからこそ技の見せどころであり、棉勢の維持と高品質化という正反対の課題に真っ向から取り組もうではありませんか。 　 満開までの時期は露地の五月上旬に当たり、この時期の高湿管理は腰高果と小玉果の多発につながるので要注意である茨ページ図2）。 膏が見え始めたら夜湿を一人℃、昼間の最高湿度を二五℃までとし、一日に二℃程度ずつ下げ、そのままの状態で満開期まで維持する（次ページ図3）。 また、着花が多い横については膏の時期に摘膏を行い、子房を充実させる。 チッ素成分主体の葉面散布も効果がある。山二月上旬までの早期加温では、BA剤を使用しているところが多いが、BA剤散布は着花過多となりやすく、発芽やその後の生育も進みすぎる傾向があるので、発芽後の降温を早めに行う。