クリの長結果母枝を利用した超低樹高栽培技術の開発

摘要

岐阜県中津川市.恵那市からなる東美濃地域は、タリの栽培面積で県全体の三分の一を占める県下最大のクリ産地で、クリを原料として扱う菓子製造販売業者も多く、クリは重要な農産物となつています。タリは、一般的に植え付けから一五年ほど過ぎると生産量が低下しますが、当産地では樹齢の古い樹が多くなりつつある中で、農家も高齢化しており、改植がなかなか進まない状況にありました。そのため、樹齢が一五年以上経過しても生産性を維持でき、高齢者や女性でも安全で簡単に作業ができる栽培技術の開発と普及が求められていました。