第21回 史上最悪!!クマ出没2006

摘要

二〇〇六年（平成一人年）、史上最悪の規模でツキノワグマが人里域に出没し、大きな社会問題となった。 ニュースは連日のように農作物被害の発生を伝え、人身被害者数も一四〇人を超えた。 青森県では三千個、兵庫県ではなんと一万個ものリンゴが被害にあってしまったという。 この年、駆除されたツキノワグマの数は全国で五千頭を超えた。 なぜクマが人里域に出没するのか。 その理由は大きく二つ、「本来の生息地からの追放」と「人里域への誘引」に分けることができよう。