山梨県における ブドウ病害の動向と防除対策

摘要

山梨県のブドウ栽培面積は四三五〇，ha、生産量五三〇〇t (平成一八年)で、本県果樹では最も大きな生産規模となっている。主要品種は、「巨峰」一三六九ha (三三％)、「デラウェア」八七一ha(二 一 ％)、「ピオ-ネ」一-四九八ha ニー 二％)であり、その他「甲州」「甲斐路」などである。近年のブドウ栽培における主要病害として、まず晚腐病があげられる。最近全国的にも被害が増加しており、本県でも平成九年以降多発傾向が続いている。特に巨峰系品種や甲斐路で被害が多く、防除に苦慮している。