キュウリ緑斑モザイク病の防除試験のための安定的土壌伝染法

摘要

キュウリ緑斑モザイク病は，キュウリ緑斑モザイクウイルス（KGMMV）により引き起こされる病害で，土壌伝染，種子伝染及び接触伝染することが知られている。このうち土壌伝染に対する防除法として，他に有効な防除法がないことから，2bo5年の全廃以降も不可欠用途申講のうえ臭化メチルによる土壌消毒が行われている。代替防除技術の確立は急務であるが，本病病原ウイルスは土壌からの伝染率が非常に低く，新技術の速やかな評価を難しくしている。 そこで本病を安定的に土壌伝染させる方法を検討したので報告する。