雌雄交尾器とDNAバーコーディングに基づくミカドアゲハ日本産亜種の再検討，特に沖縛島 と対馬個体群の所属について

摘要

ァォスジ了ゲハ属Graphium (ァゲハチョゥ科Papilionidae) は，日本に広く分布するァォスジ了ゲハGmphium sarpedon (Linnaeus, 1758)を含め世界で約100種に及ぶ数多くの種が 知られている（Parsons, 1998;スミス，2006).この内，ミ 力ドアゲハGraphium doson (C. Felder &R. Felder, 1864), G. arycles (Boisduval, 1836), G. meyeri (Hopffer, 1874), G. bathycles (Zinken, 1831),G. chironides (Wallace, 1865), G. leechi (Rothschild, 1895), G. eurypylus (Linnaeus, 1758), G. evemon (Boisduval, 1836)， G. procles (Grose-Smith, 1887)の9 種がewOT^/w種群としてグルーピングされている（三枝ら， 1977; Saigusa et al"1982).本種群のミ力ドアゲハ（以下， 本種）はスリランカ'インド、マレーシア地域を中心に台 湾から西南日本まで分布し，約13-15の亜種が認められ ていたが（三枝ら，1977;塚田、西山，1980;藤岡，1997;矢田，2007),最近，Page and Treadawayひ014)によつて2新亜種 を含む21亜種に分類された.