標準および反転表示モ一ドによるデジタルx線検査を用いた肺結節病変検出の歙医放射線学専門医および一般獣医師に おける観察者内および観察者間の差異

摘要

肺転移に対するスクリーニング検査として、肺結節病 変の検出は獣医においても人医学においても難しい課題である。CTが従来のX線検査よりも検出感度において 優れていること力人医学では示されている。現時点にお いて、獣医療では3方向胸部X線検査が肺転移および 他の肺疾患の評価の標準的手法とされている。ィヌとネ コにおける研究では、X線検査の肺転移検出感度は64— 97%といわれている。悪性疾患のステージングは遠隔組 織への転移の有無が関わり、肺結節病変の検出は獣医お よび飼い主による治療法決定に大きな影響を及ぼす。デジタルX線検査(DR)の導入によって、獣医療に おいて画質の向上および画像の遠隔読影が可能となった。 DRの読影において、撮影後の画像処理アルゴリズムに より読影者の好みによって自由に画像を操作できる。