地域連携·継続医療を念頭においた疼痛管理

摘要

病院から在宅への移行が円滑に行えることを念頭におき，がん性疼痛に対する管理について総論的に述べ，薬剤の投与方法やその方略について最新の知見に触れていきたい。 世界保健機構（WHO）が提唱している除痛ラダーは，複数の薬剤を組み合わせ痺痛を治療していく基本的な方法で，ここでは，1）非ステロイド性抗炎症薬，2）オピオイドローテーションやオピオイドの副作用対策とともにオピオイドについて，3）ケタミンを含む鎮痛補助薬について解説していく。