病虫害

摘要

今月はほとんどの落葉果樹で落葉期となり ます。病葉が越冬源となる病気（ただし病葉 のみとは限りません）にはブドウのベと病， 褐斑病，さび病，ナシの黒斑病，黒星病，う どんこ病，カキの落葉病などがあります。ま た，害虫ではョコバイ類，ナシグンバイ，モ モハモグリガ，ハダ二類，ハマキムシ類など が落葉下で越冬します。これら越冬病害虫の 密度を下げるため，落葉は集めて土中に埋め るなどして園内の清掃に努めましよう。枝幹の表面や粗皮間隙，粗皮下などでは多 くの病害虫が越冬します。枝幹で越冬する病 害虫は，モモでは縮葉病，胴枯病，ホモプシ ス腐敗病，レ、ぼ皮病，ナシヒメシンクイ，ゥ メシロカィガラムシ，ハダ二類など，ブドウ では晚腐病，房枯病，コナカィガラムシ類， ハダ二類，ハマキムシ類，トビイロトラガ， ブドウサビダ二，ブドウヒメハダ二，ホコリ ダニ類など，ナシでは輪紋病，胴枯病，コナ 力ィガラムシ類，ナシホソガ，ハマキムシ類， ハダ二類などです。粗皮削りはこうした越冬 病害虫の密度を下げるのに有効なやで，樹勢 に影響しない範囲でぜひ実施しましょう。ま た，胴枯病ゃ腐朽菌による病害の発生を防ぐ ため，強風などで折れた主枝は早目に除去す るとともに，せん定傷口には塗布剤を塗って 下さい。