乱剤の設置によるモモの品質向上の取り組み一JA岡山西玉島北園芸協会での事例紹介一

摘要

玉島北園芸協会管内では，モモ138ha，ブ ドウ12ha，その他にナシ、カキ等の栽培が 盛んであり，一大果樹産地を形成しています。今年のモモ生産につきましては，7月-8 月上旬にかけての連続した曇雨天や日照不足 が，果実品質へ大きく影響しました。玉島北 ピーチセンターの場合，平成21年度の清水白 桃の選果結果から個人の平均糖度分布を見る と，最高の生産者が13.3度，最低の生産者が9.5 度となっています。さちに，近年の変動の多 い気象状況などから樹勢が低下している園地 も見られ，生産結果も踏まえ，今年は例年以 上に，改植の計画がなされています。玉島北園芸協会もも部会の取り組みとして は，消費者の食の安全、安心に対する関心が 高まる中，交信撹乱剤の集団設置が進められ ています。平成14年に導入実証を行い，平成 19年から本格的な集団設置に踏み切り，現在 コンァユーザーMMで約80haが導入されて います（表1)。今回はこの玉島北園芸協会 もも部会の取り組み状況を紹介します。