農試本場における試験研究成果の概要: 果樹研究室における研究成果 その1--モモ，サクランボ--

摘要

果樹研究室では産地での問題の改善、解決を中心に，生産者に夢を与えるような新しい栽培様式の開発，新しい品種の育成などにも力を入れています。 研究室では10名の室員が一丸となって頑張っています。 産地での問題点や新しい考え方などをどんどん持ち込んで頂きたいと思います。 農業試験場では黒斑病耐病性の清水白桃RS，大玉、高糖度のおかやま夢白桃，栽培がやや難しいが品質の最も優れる自麗，成熟が白麗より2週間ほど遅い新白麗を育成しました。 これで，おかやま夢白桃，白麗，新白麗と白い晩生種が揃いました。 後は清水白桃に代わり栽培しやすくて品質の良い中生種の育成を待つのみですが，交配あスペシャリスト日原専門研究員がやってくれるでしょう。 既に，1，000本近い新系統ができていて，交配から丸2年で早くも花芽が多数着き，今年の夏は新品種が初結実，初収穫となり調査は大変ですが楽しみでもあります。