農試北部支場試験研究成果の概要

摘要

地球温暖化のせいでしょうか？ 年々生育が早まるので樹がびっくりしているかもしれません。昨年の北部支場の成果をいくつか紹介しますので参考にしてください。 モモ22品種，ブドウ15品種，ナシ21品種について検討しました。 モモは全般に糖度が低い傾向でしたが，岡山農試育成系統‘103－1’の糖度が13．5％と高く食味が優れました。 果実肥大も良かったのですが，成熟期が盆よりやや遅れるので県中北部で栽培するにはハウス栽培などで生育を早める必要があると思われます。 ブドウでは早生品種の‘紫玉’が着色が容易で食味も優れていましたが，先程のモモと同様，成熟期が盆よりやや遅い点が問題です。 ナシでは早生品種の‘愛甘水’が糖度13．7％と高く食味良好で注目されました。 成熟期は‘新水’より4日程度遅く果肉がやや粗かったのですが初結果であったので今後更に検討したいと思います。