昼夜温度がキクの伸長成長に与える影響

摘要

キクは花きの中でも生産量が最も多く重要な品目である．品種も多く鉢花，切花，食用までさまざまなものが栽培されているこれまで環境要因がキクの伸長成長に与える影響につい　 　 ては多くの知見が得られている．Heinsら1）が報告したDIFによる草丈調節技術はキクにも有効であることが確認されており，現場でもこの技術が利用されそいる2）．DIFに対するキクの反応に関しての研究では，Jensen3），Jacobsenら4），bngtonら5）の報告がある．これ　研究は，複数のDIF環境下でキクを一定期間栽培し，的にどのような相違が見出されたかという手法である．bngtonらは24通りもの昼間温度（DT）と夜間温度（NT）の組合幣実験を行をい，キクの伸長成長にはDT，NT，DIFのうちいずれが最も影響を与えるのかを調べているその結果，伸長成長にはDIFよりもDT，NTが大きな影響を与えているとの結論を得ている．一方DIF環境下での差動変圧器やポテンショメータを用いた接触型の計測装置で，キクの伸長成長量を連続計測した研究もいくつか報告されているこれらの報告ではいずれ。