夏の風物詩'イチゴ空毛ハウスの密封'

摘要

1970年代の当初，奈良県のイチゴに「イチゴ萎黄病」 という土壌伝染性病害が大発生し，産地ではその対策に 奔走していた。現場普及員とともにイチゴ苗床の発病調 査に出向いたときのことである。同じ圃場内でありなが ら一線を画してほとんど雑草の繁茂がなく ，萎黄病の発 生していない箇所があるのにはたと気付いた。しかし， その時点で当時の若者二人は「なんでだろ？土壤消毒し たにしては区画が変やな」と頭を悩ませながら，圃場を 後にするしかなかった。