藻場の景観模式図18．愛媛県八幡浜市衝·三王島地先の典型ブロック

摘要

本シリーズでは，瀬戸内海沿岸に関し，過去に2回，藻場の景観模式図を紹介した。 瀬戸内海西部の本州沿岸に位置する広島湾奥部·大野瀬戸中央部の亀瀬において，砂泥底に点在する巨磯では，水深＋1mでタマハハキモクSargassum muticum（Fensholt）Yendo　 が，水深0～3mでクロメEcklonIa kurome Okamuraが優占し，水深1mではワカメLhabrlap｝'nnatlflab（Harvey）suringarが，水深2mではヤハズグサDIctyl'ppte∫Islatluscu］a（Okamura）okamuraが，水深3mではスギノリChondracant血s tenellus（Harvey）Hommersandが浪生した（寺脇?新井2001b）。 瀬戸内海東部の四国沿岸に位置する高松市沖?女木島北端部の磯地先では，パフンウニの密度が最大160個体／m2と高く，潮間帯上部を除いて直立海藻が生育せず，無節サンゴモ類の被度が90％に達し，パフンウニの過剰な食圧による磯焼けであった（寺脇?新井2003）。