家畜尿汚水処理施設の乃ウス設置による保温効果

摘要

「家畜排せつ物法」が完全施行され一年以上が経過しましたが、環境問題に関する苦情が絶えないことより、家畜排せつ物処理施設の適切な維持管理と肥料としての利活用が課題となっています。 「家畜排せつ物」のうち、「ふん」については堆肥舎において良質堆肥の生産を行い、耕種農家への年間を通じた販路を確立する必要があります。 また、「尿汚水」については、未処理のまま圃場還元できない場合には、汚水浄化処理施設を設置して、浄化処理後に放流か、もしくは液肥として圃場還元を行う必要があります。 特に汚水浄化処理は、酸素がある条件で生育が可能な好気性微生物群（活性汚泥）を利用した活性汚泥法が主流であるため、年間を通じた活性汚泥の管理が重要です。