動物の研究で世界と闘うさまざまな出会いの中で

摘要

さまざまな思いが交錯する中で、筆者はボス ドクになる研究室を探し始めた。まず、生殖の 研究にこだわつていたいことと、アメリカで研 究者として独り立ち（プライマリー'インべステ ィゲーター（PI))するために必要な「術」を身 につけさせてもらえる研究室を探した。当初、候補は10研究室ほどあつたが、最終的にはェ ストロジェン、レセプター研究で著名なDr. J. Gorski (ゴルスキー先生）とDr. R.M. Roberts (ロバーツ先生）の研究室に絞り込んだ。現在 のようにネットで論文をダウンロードできる時代 ではなかったので、両者に別刷りの送付を依 頼した。ゴルスキー先生は10編ほど送付して きた力、ロバーツ先生は100報ほど送付してき た。1日10報ほどの読み込みで気付いたことが数点あった。論文の中での著者数はロバーツ 先生の方が圧倒的に多く、その多くは生殖領 域で研究者として活躍していた。そこで、さらにロバーツ先生の論文を読み込んでいくと、六つの研究領域に分けることができた。