脱脂紛乳は230円割れが中心バターは10円の値上げ浸透

摘要

東京の11月末の乳製品相場は、脱脂粉乳は1ポンド（446g）当たり230円割れが中心となり、バターはプリント物が1ポンド（450g）当たり10円の値上げが浸透し始めている。 脱脂粉乳はわずかに動きが見えつつある。 9月末の在庫は8万4000tで、期首在庫に比べ9000tはど減少した。 これは、今年度から生産者と乳業メーカーが取り組んでいる「2万t対策」により、輸入粉乳調製品と国産脱脂粉乳との置き換えが順調に進んでいることによるものとみられる。 しかし、一般需要は増えていない。 低脂肪乳などの加工乳や乳飲料の市場構造が変化しているため、この分野の需要は低迷している。発酵乳が伸び悩み、猛暑によって製菓、製パン需要が低調を続けている。 11月に入っても暖かい秋だが、缶コーヒーなど秋冬向け飲料需要がすべり出し、加工乳の消費が下げ止まっていることから、何とか前年並みの動きを維持している。