新たな段階を迎える堆肥利用の取り組み一熊本県耕畜連携推進協議会の活動-

摘要

本県の農業は、耕種農業と畜産農業がとも に盛んであるという優位性がある一方で、畜 産主産地が偏在しているため、家畜排せつ物 の処理、利用にひと工夫が必要であるという 面も有している。このため、本県においては必然的に耕畜連 携の取り組みが求められ、以前から堆肥と稲 ワラの交換などが行われてきたほか、近年で は畜産地帯から県内外の耕種地帯への堆肥の 広域流通も増加している。熊本県耕畜連携推進協議会は、このような 本県農業の特性を踏まえ、耕畜連携のもと、 良質堆肥の生産、利用による土づくりの推進 などを目的として、県内農業団体および県農林水産部各課を会員として平成17年に発足 (平成9年度に発足した熊本県良質堆肥利用 促進協議会を発展的に改組）した任意組織で ある。本会は発足以来、この分野で一定の役 割を担ってきたところであり、今後ともその 役割を果たしていくことが期待されている。