高品質、低コス卜、安定供給でコーンサイレ一ジの広域流通を目指す一農業工程管理システムで情報の共有と効率化を図る㈱さかうえ（鹿児島県志布志市）

摘要

鹿児島県志布志市にある農業生産法人(株さかうえ（以下、「さかうえ」）は、約150haの 農地（延べ面積）で、青汁の原料となるケー ルゃポテトチップスの原料であるジャガイモ などの契約栽培、デントコーンサイレージの 生産（一部は、畜産生産者の圃場を使った作 業受託）を行っている。デントコーンは二期作で、延べ作付け面積 は100ha。収穫後、すぐに調製してロールべ一 ラで梱包し「サイロール」の商品名で販売し ている。販売先は、九州管内の約50戸の畜産 農家（酪農、肉用牛が半々ずつ）で、鹿児島 県内を中心に遠くは福岡まで運んでいる。粗飼料の広域流通が成立する条件として① 品質管理、②低コスト生産、③安定供給の3 つがそろうことが重要であるせ、さかうえは、 これらの条件を満たすために、ITによるデー 夕ベースを活用している。その取り組みを取 材した。