肉用牛の新たな家畜改良増殖目標

摘要

農林水産省は、7月27曰、平成32年度を目標とする家畜（乳用牛、肉用牛、豚、馬、め ん羊、山羊）および鶏の基本的な方向を.示す新たな「家畜改良増殖目標」および「鶏の改良 増殖目標」について公表（官報掲載）した。これは、「家畜改良増殖法（昭和25年法律第 209号)」に基づき、家畜の能力、体型、頭数等の10年後の目標について定めるもので、こ の目標に即して、都道府県が「改良に関する計画」を定めることができる。この改良増殖目標のうち、今回は肉用牛について掲載する。肉用牛の改良は、明治以後外国種と在来牛 の交雑によって改良が進められ、役肉用牛として利用されていた力、昭和30年代後半以降、 農作業の機械化等により役用としての役割が 薄れ、農家による飼養目的が役肉用牛として の利用から肉用牛の生産へ転換された。