インフルエンザウイルスの生態解明とライブラリーの構築州高病原性鳥インフルエンザの診断と予防への応用－

摘要

高病原性鳥インフルエンザは家禽の最重要ウイルス疾病である。本病に羅患したニワトリの体内ではウイルスが全身で増殖し、多臓器不全や神経症状を引き起こす。元気消失、食欲減退、肉冠のチアノーゼ、下痢などの症状を特徴とする。死亡率が高く、治療方法がないことから、ひとたび発生すると養鶏産業、ひいては社会経済に甚大な被害を及ばす。