供給過剰続く半面、消費は前年割れ危倶される最安値の平成15年の展開

摘要

平成19年の上半期（1～6月）の鶏卵生産量が農林水産省から発表されたが、それによると全国の生産量は前年同期比104.4％と大幅な増加となった。 県別では生産量1位の千葉県が27％増、2位の茨城県64％増と東北、関東甲信越地方の大部分で前年を上回っており、東日本全体の生産量は約109.9％となった。 半面、西日本では、鹿児島県、宮崎県が5％強減産しているので、西日本全体でも99.7％と前年割れしている。 最近の卵価低迷から、雌の導入数を減らし、早期淘汰などの生産調整も実施に動いている産地もあるが、実質的な供給量の減少にはつながっておらず、大玉を中心とした供給過剰が続いている。