草地の新しい植生調査法（8)一種構成の空間的不均一性一

摘要

草地植生の研究では，その家畜飼料としての重要 性のため，植物のバイオマスと植生を構成している 植物種に重点がおかれてきた。その目的を達するた めの観察項目としては，種ごとあるいは群落（群集） 全体の被度，出現頻度，個体数(密度），草丈やバイ ォマスが代表的である。とりわけ，被度とバイオマ スは，植生研究上の特性値として多くの研究者に用 いられてきた。また，これらの特性値を得る方法に も多数があり，現在もより簡便に精度よく測れる方 法を求めて研究が行われている。本稿では，方法としてハードウエアにほとんど依存せず， ソフトウェア依存を重点にした方法の 紹介をしてきた。主な手法は統計的なァ イデアによっている。