中米.力リブ諸国におけるマメ科牧草ァラキス (Arachis pintoi)の活用事例 一パナマの Calabacito地区におけるブラキアリ了 (Brachiaria humidicola) +ァラキスの間混作効果(2) -

摘要

本稿では，月別，乾季と雨季におけるこれら供試乾物牧草類の粗タンパク含有率，N以外の多量要素 における吸収率の動態比較についても論じること とする。1.ブラキアリア+ァラキス間 混作ならびにそれぞれ単播で の粗タンパク含有率の動態図1にブラキアリア+ァラキス間混作圃場での粗 タンパク含有率の動態を示す。この粗タンパクの計算は，両乾物牧草類のNH_4+-N含有率（％)にタン パク係数6. 25を乗じたもので，粗タンパク含有率 として報告していく。結果としては，イネ科のブラ キアリアよりはマメ科のァラキスが年間を通じて， 高い粗タンパク含有率を示すということで，容易に理解できることである。とくに，3月のァラキスの 粗タンパク含有率が8. 3%と最低であつたが，これ は，前報の図7で紹介した水分含有率においても年 間を通じて最低値に近かったことと関係があると 考えている。すなわち，水分ストレスによるN吸収 率の低下であると推察している。