コンパクトは前年割れへ5．中心は2台目需要の獲得

摘要

コンパクトデジタルカメラ（レンズー体型）の国内市場は，普及率が既に7割に達しているとみられ，市場の成熟が進んでいる。 このため購入の中心は買替え·買い増しの2台目需要に移行し，好調を持続してきた伸び率も横ばいとなった。 この1月～10月のコンパクトカメラの国内出荷（カメラ映像機器工業会：CIPA）は793万7,995台，1,574億8,798万円で，前年同期比は数量1.0％減，金額8.1％減に後退。 3割増で右肩上がりの一眼レフとは好対照である。 とりわけメーカー間競争の厳しさを反映して金額面の落ち込みが目に付く。 店頭の平均単価でみると前年比で約3割下落，機種によっては半年で約1万円ほど下落している。中心価格帯は3万円前後とみられる。