今年はGaAs10％成長，InP5～10％増予想携帯電話，光通信市場向け伸び期待

摘要

今年（2007年）度の化合物半導体材料市場はガリウムヒ素（GaAs）が10％前後の成長，ガリウムリン（GaP）は横ばい，インジウムリン（InP）は5～10％成長と業界関係者は見込んでいる。 新機能化合物半導体懇談会（会長：松井正好·住友金属鉱山電子事業本部結晶材料部長）がまとめた2006年度（2006年4月～2007年3月）の化合物半導体材料総出荷額は509億円，前年比8％増となった。 うち内需が230億円，同4％減，輸出が279億円，同20％増と明暗を分けた。 輸出比率が55％と前年（49％）より6ポイント上回り，初めて50％を担えた。 GaAs出荷は2000年度404億円をピークに年毎に下がり続けてきたが，2005年度以降回復している。しかし，GaPは1999年度の175億円をピークに下がり続けている。 InPも2000年度のピーク79億円から2002年度には23億円に下がったが，2006年度は29億円まで回復している。