仲道郁代のべートーウエン：ビアノ協奏曲を聴く

摘要

わたくしごとながらベートーベンの音楽をあまり聴かなくなってもう何十年にもなります。 ベートーベンの音楽を特別に神聖視し,大指揮者の演奏を教科書のように思った時期を過ぎると,無意識のうちに拒絶するようになったと思います。 　 でも,新しいスタイルで新しいベートーベンの演奏を切り開こうと志す音楽家がいることも知っていました。 私がそれと意識したピアノ演奏では,1970年代のポリーこが最初だったかもしれません。