オレフィン分の層流燃焼速度における当量比依存性·圧力依存性に関する研究

摘要

近年の石油製品の需要構造変化に伴い、ガソリン中のオレフィン分が増加傾向にあると考えられる。オレフィン分として2－ペンテンを用い、基礎的な燃焼特性の一つである層流燃焼速度について測定を行った。オクタン価測定の標準としても用いられるn－へプタン、イソオクタンと比較し、実用域（当量比1付近）で高い層流燃焼速度を示すことが分かった。反応モデルからは、分解の初期過程で低炭素数の物質が生成することが影響している可能性が示された。