排水中のふっ素濃度の連続監視

摘要

水質汚濁防止法で，工場などからの排水中の有害物資の濃度上限が定められ，これを超える水を排出してはならないとされている。ふっ素については，一律排水基準として8mg／Lという上限値が設定されている。ふっ素の場合，温泉水など自然由来のものもあり一網打尽の規制は困難との考え方から一部の業種については，暫定基準としてやや緩やかの値も設定されている。暫定基準は，ふっ素の処理技術が十分発達しておらず，8mg/Lという一律基準をクリアすることが簡単ではなかったという背景もあって定められた。