最近のコ—ディネ—卜活動雑感- 幅広く事業化していくためには: 次の一歩を進められる採択率の良い小規模競争的資金が必要

摘要

東海地域生物系先端技術研究会（以下，東海生研）はNPO法人化して10年になる力5—，筆者 は2008 (平成20)年から活動に加わり，足かけ 6年になる。当時，各地域団体で取り組まれた 「地域戦略」の策定に係わり，東海地域の農林 水産業、食品産業における解決すべき課題とそ の取り組みについて，各種統計や各県のビジョ ン等を調べ，まとめた。東海地域は，名古屋， 大阪，東京など大都会へのアクセスが比較的良 く，園芸農業を中心に全国有数の産出額があり, また，三重県の松阪牛，岐阜県の飛驊牛など畜 産部門も健闘するなど，わが国農業の先端的分 野を有する。更に，愛知県の食品産業は北海道 に次いで全国2位の出荷額となっている。一方， 近年，農林水産業従事者の高齢化等により全国 的に農林漁業産出額の減少傾向が続いているが, 東海地域でも同様の傾向にあり，農林漁業活性 化のために解決すベき課題が多い。