検証•安保法案閣議決定問われる责任の重さ

摘要

去る5月14日，安全保障関連法案が閣議決定され，現在その審議が国会で続いている。法案成立の暁には，自衛隊の活動範囲は大きく広がることになる。以下，海上自衛隊を中心に多角的かつ具体的に検証してみよう。「あの日から，パパは帰ってこなかった」——。これは集団的自衛権の行使容認に反対する社民党が，昨年7月に作成したポスターのうたい文句だ。路上にしゃがみ，うつむく少年の写真を覚えている読者も多いのではないだろうか。自衛隊の存在を否定し，部隊がPKOなどの国際協力活動で汗を流すたびに，批判や中傷を繰り返してきた政党が，あたかも隊員と家族に寄り添っているかのように思わせ，新たな防衛法制と隊員の戦死とを巧みに結び付けた内容だ。ポスターを見た元自衛隊幹部が「黙々と任務を遂行してきた隊員と，それを支え続けた家族に対する侮辱だ」と怒りを露わにした気持ちは理解できる。