日本海軍の特型駆逐艦

摘要

ワシントン条約後の対米漸減作戦の切り札として24隻建造された特製駆逐艦は，非凡な造船官藤 本喜久雄造船中佐（当時）の卓抜した設計によって，同時代の列国駆逐艦の1世代以上先を行くス ーパー・デストロイヤーを具現し，昭和3年から8年にかけて続々と就役した。ここでは今月の特 集に併せて，特型駆逐艦の魅力的な艦影をお目にかけよう。そのモダンなシルエットは，現代の目 から見てもいきさかも古きを感じさせない。