亜庭丸

摘要

稚内と大泊（樺太）を結ぶ鉄道省の連絡船として，昭和2年（1927年）11月25日，神戸製鋼所播磨造船工場で竣工した。稚泊航路は宗谷本線全通の翌年，大正12年に開設され，当初は関釜航路の対馬丸，壱岐丸を砕氷船に改造して就航させた。大正14年に対馬丸が座礁全損となったため，その代船として建造されたのが，本格的砕氷貨客船の本船である。3,298総トン, 2,165重量トン，全長99.8メートル，幅13.7メートル，深さ9.1メートル，吃水3.4メートル，主機三連成汽機2基，2軸，出力6,394馬力，最高速力16.4ノット，船客定員一等18名, 二等102名, 三等634名。